為替にはレートとして売値(BID)と買値(ASK)の2つがあるという事を『FXの基本「スプレッド」とは』のページでご説明しましたが、このように、売値と買値の両方が表示されている事を「2WAYプライス」と言います。
この2WAYプライスはレートを表現する方法としてよく用いられています。
例えば、このFX会社で表示されているレートもそうですし、テレビなどのニュースでも「今日の為替市場は1ドル100円10銭から100円15銭の間で取引されています。」というように伝えられていますね。
2WAYプライスを見ればスプレッドが分かります。
スプレッドは最少通貨単位を「Pip:ピップ(Pips:ピップス)」や「ポイント」という単位で表します。
日本円なら1銭が1Pip、つまり、スプレッドが0.06円なら6Pipと表すことができます。
以前のページでも少し触れていますが、スプレッドは取引をする上でのコストとなりますし、スプレッドの幅はFX会社や通貨ペアによっても異なりますので、FXを始める時には各FX会社や通貨ペアのスプレッドを比較・検討されてみると良いでしょう。
例えば、1ドル=100円(売値)で
10万ドル分の取引を開始する場合、スプレッドの差で以下のような違いが出ます。
【スプレッド1Pip、買値100.01円、A社の場合】
100.01円×100,000=10,001,000円(コスト1,000円)
【スプレッド10Pip、買値100.10円、B社の場合】
100.10円×100,000通貨=10,010,000円(コスト10,000円)
上記を見て頂くと分かりますように、スプレッドが違うとコストが変わってきます。
最初のコストを取り戻すのにA社の場合では1,000円の利益をあげればよいところを、
B社では10,000円の利益をあげる必要がでてきてしまいます。
スプレッドは、さまざまな状況において変動します。
初めにスプレッド幅が狭いFX会社を選ぶのか、長期的に見てスプレッド変動が少なそうな会社を選ぶのか、FX会社を比較する際には、こちらについても注目されてみて下さい。