世界的にみると通貨の中心は「ユーロ」「米ドル」となっており、為替相場でも「ユーロ/米ドル」が最も多く取引されています。
特に「米ドル」は世界の基軸通貨(キーカレンシー)であり、為替相場での中心的な存在です。
その為、アメリカの経済状況は為替レートにも大きな影響を与えることもあり、発表時には注目を集めます。
日本では「ドル/円」というレートを見かける機会が多いですね。
しかし、FXで為替の動向を予測する材料としては「ドル/円」の対比だけでは充分ではありません。
「ユーロ/ドル」にもぜひ注目されて下さい。
前述でも述べたとおり、為替相場で多く取引されているのは「ユーロ/ドル」です。
その為、為替の動向を予測したり、ドルの動向を予測したりするには「ユーロ/ドル」で見た方が分かりやすいことが多いです。
なぜわざわざ他の通貨とも比較する必要があるかと言いますと、これは必ずしもレートが2ヶ国間だけの比較によって変動しているわけでは無い為です。
例えば、1ドル=100円であったものが1ドル=90円になったとします。
この「ドル/円」だけのレートを見ると、ドルが弱くなったのか、円が強くなったのかが分かりにくいのではないでしょうか。
また、どちらか一方の通貨だけが買われたり売られたりしてレートに変動が出る事もあります。
それゆえ2ヶ国間だけのレートの変動を見ただけでは傾向を判断することが難しいのです。
また、テクニカル分析も判断材料の一つとすることができます。
ただし、安易にテクニカル分析を信じすぎるのは危険です。
相場は「生き物」と例えられることがありますが、今後それがどのように動くかといった予想を100%的中し続けることは誰にもできません。
多くの投資家が用いているチャートや分析方法を持ってしても不可能でしょう。
テクニカル分析やファンダメンタルズ分析も、過去のチャートを元に分析する手法なので、常に変化し続ける経済状況や相場を確実に予測するのは難しいと言えます。
インターネット上では、さまざまな情報を用いた分析結果、有名投資家が立てた予想、FXの必勝法など、相場予測に関したいろいろな情報を手に入れることができます。
中には有料で情報を提供しますというものもありますが、「どのような情報を持ってしても100%的中させ続けるのは不可能」ということはぜひ覚えておいて下さい。